OMソーラー｜建物そのものに太陽熱を利用したOMソーラー
OMソーラー
OMソーラーとは
太陽熱を利用して、冬は床暖房しながら換気を行い、春から秋にかけてはお湯を取ります。エアコンやストーブのような設備とは異なり建物そのものにシステムを組み込んでいき、太陽エネルギーを利用したソーラーシステムです。冬は、ほどほどの暖かさ、夏は、ほどほどの涼しさを得たい。
健康的で気持ちよい暮らしが、地球への環境負荷も抑えることにつながる、OMソーラーはそんな家づくりです。
冬のしくみ
冬は屋根に降り注ぐ太陽の熱で空気を暖め、それを床下に送り、基礎のコンクリートに熱を蓄えます。蓄えた熱は、夕方以降ゆっくりと放熱して建物全体を床から暖めます。またOMソ－ラ－が稼動している間は、常に新鮮な外気を室内に取り込んでいます。暖房しながら換気が出来ると言う点も、OMソーラの大きな特徴です。
夏のしくみ
夏は屋根の熱をお湯取りに利用し、余った熱を屋外へ排出します。春から秋にかけて30℃～50℃のお湯が1日に約300L取れます。お風呂やシャワーのお湯に使えて経済的です。また、夏の晴れた日の夜は、放射冷却により屋根が冷えます。この放射冷却を利用して、室内よりも低い温度の空気を取り込みます。「冷房」とはいかないものの自然のｴﾈﾙｷﾞ-を活かした工夫です。
暖かさの特徴
OMソーラーの暖かさは、とてもゆるやかなで自然です。暖房していると感じないような、程よい暖かさと言えるでしょう。一般的な冷暖房に身体が慣れていると、初めのうちは「物足りない」と感じるかもしれません。ちょっと寒い、と言う人もいます。でも、私たちは冬にTシャツ1枚で過ごさなくてもいいし、夏に厚い靴下を履く生活が心地いいとは思いません。OMソーラーは太陽の「熱」で建物全体を床から温めます。だから、暖かさも自然です。それはちょうど電気毛布の暖かさと、日に干した布団のぬくもりの違いに似ているかも知れません。
暖房しながら換気する
OMソーラーは暖房しながら、換気をしています。ふつう換気といえば窓を開けて行いますが、冬は冷たい空気が入ってきてしまいます。そんなときに部屋の中を冷やすことなく換気できるのがOMソーラーの大きな特徴です。
OMソーラーは空気そのものを温めて室内に取り込むため、換気による熱損失を気にかけることなく、暖かく健康的に過ごすことができます。
空間の温度差を解消
OMソーラーは建物全体を床から暖めるので、通常の暖房によく見られるような、頭の方ばかり暑く、足元が冷えるということがありません。
また、家全体の床が冷たくないので、北側の部屋やトイレ、洗面所の床にいたっても、冬にゾクッとするような冷たさがありません。温度差がないのでヒートショックの危険性が低く、のびのびと過ごすことが出来ます。
